高級印鑑の代名詞とも言える象牙は非常に高い人気を誇り、実印の素材として選択される方も非常に多くなっています。象牙が人気の秘密は高級である事と乳白色が美しいという点があります。印面の劣化もしにくいので比較的長持ちする印鑑です。
衝撃に弱い?
象牙の印鑑は印面の耐久性は高くなっており摩耗の頻度も少なめではありますが、反面衝撃には弱く落下などにより欠ける事がよくあります。側面の欠け等では特に問題はありませんが印面が欠けると最悪の場合は実印として使用する事が不可能となりますので注意が必要です。
欠けた場合は
印鑑の劣化や落下等により印面が損傷した場合は実印としての利用は出来なくなり再度新しい印鑑を購入し役所に届け出る必要があります。印鑑を購入した店舗によっては保証サービスの一貫で彫り直しサービスを行っている店舗もあり印面だけを削り再度新しい彫刻を施す事が可能ですが、当然以前とは彫刻文字が同一では無い為、役所にて再度手続きが必要となります。
可もなく不可もなく
以上の点から象牙は見た目の美しさと高級感から非常に人気があり、実印という大切な印鑑の印材として相応しい物ではありますが、落下への注意が必要な事や実印自体が日常生活において使用頻度が少ない点から象牙だけにこだわる必要性がなく通常の木製印材等でも十分に事足ります。予算や好みに応じて象牙だけにこだわらず印材を選択すると良いでしょう。